第2回「御社は実行型か?戦略型か?」

ほとんどの会社はまず「戦略型組織」として誕生します。
戦略型組織とは常にチャレンジする組織です。
会社が誕生したての頃は、まだ組織と呼べるほどの規模ではないかもしれません。
創業者と少数の創業メンバーだけの小さな組織のはずです。
このできたばかりの小さな組織は試行錯誤を繰り返します。
仮説を立て、それを実行し、実行した結果を分析してまた仮説を立て直します。
その過程では何度も何度も失敗をしてしまうかもしれません。
大きな壁にぶつかるかもしれませんし、また何度も危機を迎えるかもしれません。
しかし、小さな失敗を通して仮説検証が進むとやがて再現性の高い成功のシナリオが見えてきます。

 

再現性の高い成功のシナリオとは

 

□ どのようなお客さまに
□ どのような商品を
□ どのようなコンセプトで
□ ライバルとどのように差別化し
□ お客さまにどのような方法と、どのような言葉で訴求し
□ どのような仕入先、どのような生産工程で、
□ どのような価格や納期で、
□ どこでまたどのように販売すれば、商品が安定的に売れ続けるのか?

 

という一連のマーケティング・サクセス・ストーリーのことです。

 

ちなみに事業を興してから数年が経過しても再現性の高い成功のシナリオを発見できなかった会社は存続することが難しくなってくるはずです。
会社は設立5年で85%が倒産・廃業する理由はまさに、再現性の高い成功のシナリオを獲得できなかったのが理由だとも言え、同時に再現性の高い成功のシナリオを発見することの難しさを物語っています。

 

反対に言えば5年、10年又はそれ以上の期間存続している会社のほとんどすべては、何らかの再現性の高い成功のシナリオを持っていると考えてまず間違いがありません。
早い会社では創業からほんの数か月で再現性の高い成功のシナリオを獲得することもめずらしくありません。

 

このコラムをお読みの経営者さまが現状の事業規模に満足されているか否かは別にして、おそらく御社は現時点で既にある程度確定した顧客、商品群、営業スタイルをお持ちのはずです。

 

さて、再現性の高い成功のシナリオの発見に成功した会社はここで大きな分岐点に立つことになります。それは事業を拡大するか?拡大しないか?の分岐点です。
会社を大きくするか?しないか?と言い換えることもできます。

 

もちろん会社を大きくすることだけが正解という訳ではありません。
しかし、もし会社を大きくしようと感えたのなら、戦略型組織のままでは事業を拡大することは困難です。

 

そこで行われるのが戦略型組織から実行型組織へのステージ転換です。